金田淳子( kaneda_bl )のブログ

金田淳子が日々思ったことや、ハマっている作品、ハマっていない作品について書くブログです。

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〈家庭学習編〉東大に受かった私の勉強法

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現在の私の机です。ロフトベッドの下段全面を贅沢に使っています。


要点

①好きな教科の宿題や予習

②好きな本を読む

➂男と男のエロ小説を書く

 

①好きな教科の宿題や予習

 私(金田淳子)は英語と古文漢文は好きだったので、教科書の課題文をすべてノート書き写し、辞書を引きながら、自分なりに訳を作ってみるという予習が全く苦になりませんでした。(ちなみに文字を書くこと自体がかなり好きでしたので、板書をノートすることも苦ではなかったです。)

 

 

 本当は、苦手な教科(私の場合、数学、地理など)ほど、予習・復習や宿題をやるべきかもしれませんが、苦手なので応用問題は解法につまることも多く、気持ちが萎えるのであまりやっていませんでした。解法につまったときにがんばって数十分考えて思いつくという経験も、自分はほぼないので(暗記科目だとそもそもがんばって思い出せるものでもないし)、わりと放置していました。とはいえ数学の復習だけはまめにすべきだったなーと後になって(成績が悪かった時などに)後悔しました。

 

②好きな本を読む

 家で好んでやっていたことで、最も勉強の助けになったと思うのは、読書です。といっても社会評論など、テストに出そうな本はほとんど読んでおらず、純粋に面白そうだと思ったミステリやファンタジー、伝奇もの、コメディなどを、地域の図書館で借りて、片端から読んでいました。多い時期は、毎週図書館で6~9冊借りていたので、1日に1冊ぐらいのペースだったと思います。小学校高学年ぐらいから図書館通いを続けていました。

 純粋に読書好きだったのも事実ですが、小学校高学年ごろから男と男の恋愛、セックスに興味があったため、その要素がある本を探していました。当時はBLジャンルも成立しておらず、探すのが大変で、三島由紀夫を読む羽目になりつつ、順当に栗本薫にたどりつきました。

 

 現代の受験生であれば、BL小説やラノベでいいと思います。効率のことを考えると、その中でもできるだけ歴史もの(偽史ものでなく、地球準拠の歴史もの)を読むのがベストなのですが、あまりにも興味が持てなくて読み進められないようなら、無理をしないほうがいと思います。読書は、時間の経つのを忘れて読んでしまうような本でないと、継続して続けられません。そのような本に出会って自分の好みがわかるまで、色々な本を冒頭だけ読んでいってもよいと思います。

 

➂男と男のエロ小説を書く

 当時はBLというジャンルもなく、あまりにも男同士のエロに飢え過ぎていた私は、ノートに自分用のオリジナルエロ小説(イラストつき)を書いていました。妄想が佳境に入って夜中になることもしょっちゅうでした。学校に遅刻しないで済んでいたのが奇跡です。

 勉強の一貫としてエロ小説を書く必要は何もないのですが、「当時、家で何をしていたのか」と聞かれたとき、真面目な話、宿題や予習の数倍の時間を費やしていたのがこれでした。エロ小説の設定を中2心でそれなりに肉づけするために、難しい漢字、英単語だけでなく、習ってもいないフランス語、ドイツ語に対し、積極的な気持ちになったりもしたので、少しは(?)勉強に役立っていたのかもしれません。

 ちなみに、中2の時に書いていた小説の主人公は、霞ケ関コンツェルンの総帥で、長い黒髪の、14歳の超絶美少年。中3~高校の時に描いていた小説の主人公は、最年少の国家宰相にして金髪碧眼の超絶美青年、名前はソレイユ・ヴァン・コンシェルジュです。コンシェルジュという言葉は、パリの旅行案内を図書館で借りてきて知りました。

 

***

 

 いかがでしょうか。私はここ数年、いろんな人にこの勉強法を説明してきましたが、「まず授業中に寝ないというのが、ハードル高すぎる」と言われ、そっと話題が終了しました。私は体質的に眠れないから、授業中に寝ない努力の大変さに気づかなかったのですが、「授業中に眠ったら死ぬ」ぐらいの心構えがまず必要かもしれません。いま冷静に考えて、「朝起きて遅刻せずに学校に行き、教師のペースに合わせ、授業中に寝ないでノートを取り、理解し、家でそれなりに予習などをし、読書もする」という活動は、たいていの職業と比べても多分きついと思います。

 

 私の場合、「横にならないと眠れない」という、日本の学校教育に適合的すぎるギフトを持って生まれたことが、まず僥倖でした。しかし仮にいま、見た目だけ13歳になったとして、ここに書いた勉強法がどれぐらいできるかというと、まず「毎朝起きて、遅刻せずに学校に行く」ことができません。これまで黙っていましたが、私は、朝起きることが何よりも辛いというハンデをかかえた人間です。小さい頃から24歳ごろまで、すっきりした気持ちで起きられたことは一度もありません。25歳以降はすっきり起きられるようになったのかというと、もちろんそういうわけではなく、決まった時間に起きることをあきらめたのです(同時に社会性の根幹部分が失われました)。いまも「先の日程の約束をする」ことが極端に苦手です。

 

 

 皆さんもご存じの通り、会社組織では、ちょっと学業成績がいいとか、きれいなノートを書くということはクソの役にも立たず、まず「決まった時間に、決まった場所に行く」ことができないと話になりません。ですから、「この勉強法、できるわけねえ~~!」と思った方も、安心してください。決まった時間に決まった場所に行ける人のほうが重宝されます。

 もし「こんな勉強法できるわけないし、決まった時間に決まった場所にも行けない」という方がいたら、私のお仲間です。「怠けているわけではない、これが実力だ」と胸を張って、共に生きていきましょう。

 

(おわり)

↓<浪人編>です。これを読んだ私のディレクターが、「俺は浪人すれば東大に入れたのか……」とマジ泣きしたので、書いた私自身が「なんか、ごめん」と思いました。

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 ↓「知ったところで真似できない」という噂の〈授業編〉はこちら

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刃牙」を読んで頭がおかしくなって書いた感想「乙女の聖典~女子こそ読みたい刃牙シリーズ」その1、受験勉強と1ミリも関係ないけど、よかったら読んでいってね!

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刃牙」シリーズ感想記事「乙女の聖典~女子こそ読みたい刃牙シリーズ」は、noteで連載しています。よかったら読んでね! すべて前半は無料、後半100円です。

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