要点
①授業中に寝ない
②板書をノートに書き写す
➂理解する
昨夜、パソコンの電源が入らなくなり、原因が分からぬまま一夜を明かしましたが、よく見ると電源コードが抜けていました。
こういう事件が毎日のように起きる私(金田淳子)ですが、東京大学を卒業しています。正確に言えば、一浪して東京大学に入り、法学部を卒業した後、文学部に学士入学しました。無駄に、二回卒業しています。
両親はともに高卒(母親は夜間高校)です。借金があったため両親とも昼夜働いていて、私は基本的に放置されていたので、勉強や趣味を邪魔されなかったことと、浪人して大学に行くことを許してくれて、そのお金を出してくれたことは、富山県という土地柄では、かなり恵まれていたと思います。
そういう家庭のアドバンテージはありますし、時代的な違いもあると思うので、今の受験生の皆さんにあまり参考にならないかもしれませんが、中学生・高校生時代に、私(公称17歳の45歳)がどのような勉強法をしていたか書いてみたいと思います。
ちなみに、浪人するまで塾には行ったことがありません。また、当時の富山県では家庭教師をつけている家は富豪と言われていました。
なお、東京大学法学部(文科一類)に合格したとはいえ、東京の予備校でガッツリと一浪しているので、「東京大学に現役合格できるメソッド」ではないことは先に記しておきます。肝心なところで備えをしない性格なので、一年目は滑り止めを受けていませんでした。推測ですが、旧帝大以外の文系学部であれば、一年目も問題なく合格したんじゃないかと思います。
①授業中に寝ない
このポイント以前に、「授業がある日に、学校に行く」「一限目までに遅刻をしない」という前提条件があるのですが、それはまあ、できているものとします。
基本の五教科(受験科目)だけは寝ないで、授業を聞きましょう。塾通いの人は別ですが、学校の授業は、プロの説明を受ける最大のチャンスです。がんばって起きていましょう。起きていると、もう授業を聞いてノートに書く以外やることがないので、それをやりましょう。
私は体質的に、横にならないと眠れないので、小中高の12年で、何かが限界に達した2回しか授業中に寝たことがありません。「道徳」とかどうでもいい授業でもビンビンに起きていました。 そのためわりと最近まで、「授業中に眠る」というのはマンガの中だけの話だと思っていたのですが、周囲の聞き取りにより「普通は寝る」「眠ってはダメとわかっていても寝てしまう」ということを知り、ショックを受けました。
②板書をノートに書き写す
たいていの教師は、黒板にたくさん板書をすると思います。教科書の文言を機械的に書いているというわけではなく、教師が独自にわかりやすく整理しなおした文章や、理解の助けになる補助的情報、追加情報です。これはプロの技の結晶なので、ノートに全て書き写しましょう。また、教師が口頭で説明しただけで、板書しなかったことでも、理解の助けになると思ったことは、ノートに書き留めましょう。
「ノートをとる」ことについては、たいていは小学校時代に、ねっちり教わっていると思います。とにかく「黒板に書かれたことをノートに正しく書き写す」だけです。特別な工夫はありません。書き写すだけでも、暗記の助けになりますし、理解していないことは書き写すのに時間がかかるので、ちゃんと理解できているかの判断基準にもなります。
(ちなみに教師の板書は、いろんな色のチョークを使って工夫していることが多いので、それをまねられるように、5色ぐらいのペンを用意しておきましょう。また、教科ごとにノートは分けましょう。ノートを忘れがちな人はルーズリーフにして、あとで教科ごとに綴じましょう。)
現在は携帯で写真が撮れるので、板書を写真して済ませる生徒もいるらしいのですが、(読み書きの障害があってどうしても追いつかないという人は別として)教師の話を聞きながら、自分の手で書き写すほうが理解が進みやすいと思います。いずれにせよ試験では、どうしても自分の手で書かなければいけないのです。試験が基本的に「手書き」である限り、鉛筆またはシャープペンで、文字を早く正確に書くことに慣れなければいけません。
自分の目指している大学が全てマークシートだ、という場合、この限りではないのですが、文字を正確に早く書ける技能を持っていて損になることはないので、高校までに慣れておいた方がいいと思います。
また、授業内容をプリントにして配り、単語の穴埋めだけさせる教師もいると思います。経験的にプリント方式は、一見分かったように感じるけれど、理解できていない率が高いです。板書の書き写しが追いつかない生徒がいるなどの理由で、教師もやむを得ずやっている部分があると思いますが、基本五教科では、教師は特段の理由なくこの教え方をしないで欲しいと思います。
(プリント方式の教師に当たってしまい、そのせいで成績がてきめんに落ちてきた場合、教科書の内容を自分なりにノートにまとめる、参考書を買って読んでみるなどの自習作業が必要です。)
➂理解する
授業を聞いてノートを取りながら、内容を理解しましょう。
どうしてそうなるのか理解できない部分がある場合、授業後などに教師に聞きましょう。これが教師の本業なので、遠慮する必要はありません。教師と仲が悪い場合、成績の良い友達に聞いてもいいかもしれません。これらの一連の作業を、その日のうちに学校で済ませてしまうのがベストです。
「どこが理解できないのか、自分でもわからないぐらい理解できない」境地に至ったときは、時間のあるときに家で教科書やノートを開いて、わかっていた部分まで戻り、そこから読みなおしてみましょう。
「もはやどこまで戻ってもわからない」という教科があり、塾通いなども望めない場合は、「その教科は捨てる」という覚悟も必要かもしれません。社会・理科のどれかであれば、捨てても生きる目があると思います。私は物理について、高1のときに「16点」を取るなどかなりの限界を感じさせられ、もともと文系を選ぶつもりだったので心置きなく捨てました。
とはいえ英語を捨てるのは、文系でも理系でもかなり厳しい戦いになるので、あきらめないで中1からやり直してください。最初から成績が振るわなかった人でも、高1になってから中1の教科書を見ると、そこそこわかるようになっていると思うので、ある程度、やる気が戻ると思います。
以上3点が、学校でやることの全てです。
(家庭学習編に続く!)
※追記
私が通っていた高校は、「富山県立富山高等学校」という進学校です。当時の授業は最も進学生徒数の多い「富山大学」や、それに近い偏差値の国公立大に行く人向けにカスタマイズされていたため、もっと偏差値の高い大学については、授業だけでなく追加の対策が必要だったと思います(ちなみにそういう経緯もあって一浪しています)。また、ほとんどの生徒が就職をする、進学校でない高校に通っていて、大学進学を希望する方の場合、おそらく授業では受験対策にならないので、そのための塾に通うなど別の対策が必要だと思います。
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